お中元のマナーについて

日ごろお世話になっている方々へ、夏に感謝の気持ちを伝える行事がお中元です。
これまではお世話になった人に贈るものでしたが、近年では親しい友人た途への信愛の意を込めるものへと変わりつつあります。

お中元は必ず贈らなくてはならないという決まりはありませんが、日ごろの感謝や相手への親しみを表すために贈ることが多いです。
本来は風呂敷に包んで持参し、自宅を訪問して渡すのがマナーですが、
風呂敷などがない場合には購入したデパートなどの紙袋でも大丈夫です。
遠くて訪問できない場所へはデパートやお店から宅配便などで送ってもらいます。

自宅を訪問して手渡しをする場合には、家族でまったりしているような早朝や夜は避けます。
また食事時も忙しい時間帯なので避けましょう。
午前中なら10時から11時くらい、午後なら14時から16時くらいが良いです。
本来であれば持参する前に相手の都合を聞いておくべきですが、聞けない場合には玄関先でお中元を渡し、すぐに失礼するようにします。
まず挨拶をして風呂敷を解きます。
先方がのしの表書きを正面から読める向きに直して、両手で渡します。

送る場合には商品が届く前に、日ごろの感謝の気持ちやお礼の言葉などを書いた送り状を郵送します。
のしは手渡しする場合には外のし、宅配便などを使って送る場合には内のしにすることが多いです。
上段にはお中元や御中元、あまり形式ばった形にしたくないときにはお礼や御礼と書きます。
下段には送り主の名前を書きます。

お中元をいただいた時お返しに悩むところですが、基本的にはお返しは必要ありません。
しかし、都合でお返しの品を贈る場合にはその品物にお礼の手紙などを添えます。
お中元の時期7月中旬を過ぎてしまった場合には残暑見舞いや残暑お伺いという形で送ります。